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外乗を楽しむときの注意点

乗馬を始めたら、いつかは行ってみたいと思うのが外乗ですね!正式名称は「野外騎乗」といいます。

外乗では、森林や草原、海岸など自然の中で乗馬を楽しみます。
自然の中を馬に乗って走ることは、ラチに囲まれた馬場レッスンとは違い、自然の中での乗馬は開放感や爽快感があります。

今回は、外乗の種類や形態、持ち物などについてまとめました。

レベルにあった外乗形態やコース選び

外乗を楽しむときの注意点
一口に外乗といっても、様々な形態、コースがあります。ご自身の騎乗レベルに合ったコースを選びましょう。
以下に外乗の形態や種類を掲載しましたので、参考になさって下さい。

外乗の形態

①完全規制型
最も安全な外乗形態なので、初めて外乗に出る方や初心者におすすめです。
【特徴】
・インストラクターが騎乗する先導馬が必ずつく。
・速歩や駈歩はコースのどこでやるか決まっていて、歩様を乗り手が自由に選べない。
・インストラクターが参加者の騎乗レベルを確認し、進む順番が決められて一列になって進む。

完全規制型は乗り手が自由に走ることができません。経験豊富な馬に乗るため、乗り手の指示がなくても決まった場所で速歩や駈歩をしてくれるので、初心者は安心して楽しむことができます。自由度はかなり低いので、経験者にはストレスが溜まることもあります。

②部分規制型
多少の規制はあるものの、自由に騎乗できる時間が設けられている形態です。
【特徴】
・先導馬ではなく、先導のバイクで目的地へ向かう場合がある。
・牧場から目的地までは進む順番や歩様が決められているが、目的地では自由に走ることができる。

外乗の中でも一番人気の、海岸や草原を駈歩で乗ることができるコースに多い形態です。

③完全自由型
馬の時間貸しの形態となります。
【特徴】
・基本的に先導馬は付かない。道が判りにくい場合に限り、途中まで先導車やバイクの案内がある。
・コースはおおむね決まっているが、途中脇道に入ることも可能である。
・外乗中の怪我や事故については全て自己責任。

自由に乗りたい人にはとても楽しめる形態です。
外乗コースが人通りや交通量が多い場合は、自由度が低い場合もあります。また、馬糞(ボロ)を回収するスタッフが同伴する場合もあります。

外乗のコース

外乗には様々なコースがあります。主なコースを以下にまとめました。気に入ったコースがあれば是非チャレンジして下さい。

①ハイキングコース
山や森林、草原などをハイキングのように楽しめます。
初心者から上級者向けまで様々なコース設定があるので、初めての外乗にはおすすめです。
外乗の途中でランチをいただくコースなどもあります。

②ビーチコース
浜辺で乗馬をおこなうコースです。
馬と一緒に海岸を颯爽と駈け抜けるコースが人気ですが、駈歩なしの初心者向けのコースもあります。

③マリンコース
馬に乗るだけでなく、馬と一緒にスイミングも楽しめるコースです。
馬は泳ぎが上手なので一緒に泳ぐことも可能ですし、海の中では鞍を付けずに乗ることもできます。

④雪原コース
雪の降る地域で楽しめるコースです。
一面が銀世界の中、馬上で馬の温かさを感じながら乗るのも一味違った楽しみがあります。

⑤オーダーメイドコース
乗り手の好みに合わせたコースを作ることができるコースです。
自分の希望を伝えて、担当者と相談しながらコースを決めるのも楽しいですね。

⑥海外での外乗・ホーストレッキングツアー
海外での外乗はかなり自由度が高いコース設定のものが多いので、外乗経験が豊富な方におすすめです。
モンゴルのトレッキングツアーなどが有名です。

外乗のコース選びのポイント

外乗のコース選びについてですが、ご自身が外乗でどのようなことをしたいのかで選びましょう。
ただし、ご自身のレベル以上のことにチャレンジするのは危険です。駈歩を始めて間もない方であれば、まずは常歩や速歩のコースを選んで下さい。

グループで外乗する場合は、一番初級者の人のレベルに合わせたコースを選ぶと良いでしょう。経験者には物足りないかもしれませんが、初級者が上級者のレベルに合わせようとして無理をすると大変危険です。

コースがなかなか選べないというのであれば、予約時に自分のレベルと希望を伝え、おすすめのコースを提案してもらうと良いでしょう。

自分に合った馬選び

外乗を楽しむときの注意点
外乗する際は、安全性と快適性確保のため馬の選び方には注意が必要です。
どの施設でも、十分訓練された落ち着いた馬を用意しています。とはいえ馬にはそれぞれ動きや性格に個性があります。
馬と乗り手の相性はとても大切なので、自分が苦手な馬のタイプは施設側にしっかり伝えましょう。
あるいは「反撞の小さい馬」、「大人しい馬」、「多少鈍いくらいの馬」などの希望があれば遠慮せずに言って下さい。

天候に合わせた持ち物や服装

外乗を楽しむときの注意点
基本的に、外乗の際は上下ともに動きやすい服装にしましょう。
初心者用のコースの場合は、本格的な装備は必要ない場合が多いですが、山や森の中のコースでは長袖、長ズボン着用が必須です。木の枝等による脚や腕への怪我や、虫刺されを予防できます。
季節にもよりますが、夏場であれば日焼け止め、虫よけスプレーや飲み物も持参しましょう。

マリンコースでは、馬と一緒に海の中へ入る際に水着の準備が必要となります。
雪上外乗の際には、防寒対策が必須です。防寒防水のジャケットやオーバーパンツがおすすめです。
ただし、沢山着過ぎてしまうと体が動きづらいので気を付けてください。
冬用のグローブやネックウォーマー、耳当て、使い捨てカイロなども準備しておきましょう。

持ち物の詳細については、必ず施設に確認してください。

もしもの時の保険

外乗を楽しむときの注意点
安全面については普段のレッスンと同様、リスクはあります。

外乗やホーストレッキングに用いる馬は、アクシデントに慣れていたり、どちらかといえば神経質ではない馬がほとんどです。
しかし、野生動物などが急に現れたりすれば驚いて走られる場合もあるでしょう。

外乗に参加する際には、事故や怪我に備えて傷害保険をに加入することをおすすめします。1日だけ加入できる傷害保険もあるので、現地で加入できるか事前に問い合わせて下さい。

契約の際には保険の範囲や除外事項、補償金額などを確認し、不明点があれば担当者に質問しておくと良いでしょう。

まとめ

外乗を楽しむときの注意点
いかがでしたでしょうか?

外乗は、美しい景色と新鮮な空気の中での乗馬を楽しめます。形態やコースによっては、初心者でも楽しむことができます。

外乗をまだ体験したことがないという方は、いつものレッスンでは味わうことができない開放感を、是非実感してみて下さいね。

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