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【覚えておこう】反抗する馬への対処法

馬が自分の指示に従ってくれて上手く乗ることができた日は、馬との一体感を味わうことができますね。逆に、馬に反抗されて思うように乗ることができなかった日は、とても残念な気持ちになってしまいます。今回は、馬が反抗するのはどんな時なのか、またその時の対処法をまとめてみました。

反抗するのはどんな時?

【覚えておこう】反抗する馬への対処法
馬も進んで乗り手に反抗しようと思っているわけではありませんが、馬に抵抗や反抗をされないようにするための準備を事前にしておく必要があります。言い換えると、馬が指示に従いやすくなるような準備をおこなうということです。準備ができていない場合、馬が乗り手に反抗的になることが多いのです。

馬から、この人の言う事なら従って間違いはない、身体が痛いときに無理をさせず気を使ってくれるなど、安心感を得られる乗り手には馬の方も指示に従い、好んで乗せたいと思ってくれます。
馬からの信頼感を得て反抗しない馬にするための、具体的な注意点をご紹介します。

急な指示をしない

【覚えておこう】反抗する馬への対処法

馬が乗り手に反抗するとき、言い換えると、馬にとって嫌な事のひとつ目は、予告なしの「急な指示」です。

馬場内を常歩でのんびりと歩いている時に、突然強烈な指示が来たら馬も驚きますし、怒ってしまいます。
乗り手の指示は間違ってない、ボーッとしてる馬が悪い、というのは乗り手の勝手な都合です。馬が休憩時間と思ってしまうほど、何もしなかった乗り手にも原因があります。

馬に指示をしっかりと伝えるために、まず事前に指示を予告しておきましょう。合図を出す場所に、事前に軽く足を当てたり、軽くハミをかけて口に意識を向けておくと、馬もこれから指示が出るな、準備を始めます。

上手い例えではないかもしれませんが、「これからショッキングな映像が流れます」と事前にアナウンスがあるのと、突然映像が流れるのでは、あらかじめ言われた方が心の準備ができます。ショックや気構えが全く違いますね。

また、馬のことを考えない自己中心的な騎乗は、反抗の原因となります

これは初心者よりも、ある程度経験した方に多いのですが、ハミ受けや内方姿勢、屈頭やツーポイントなど、専門的な技術を試したり、自己顕示欲のために人に見せたがる人がいます。本来必要ではないことを、理由なくやらせるのは、馬からしても意味不明です。

乗馬は馬に動いてもらって一緒におこなうスポーツですから、やはり馬の気持ちも考えてあげなければいけませんね。

指示は明確に

【覚えておこう】反抗する馬への対処法

不明確な指示も馬にとってはとても迷惑なことです。
速歩の指示を出しにもかかわらず、足で馬体を抱え込んだり、かかとでしがみついて走りにくくしたら馬も混乱してしまいます。
馬も分からないなりに考えて動いたのにもかかわらず、それに対して違うと言われたら乗り手への不信感に繋がります。

そして明確な指示を出すために、指示の意味をしっかりと理解しましょう。不明確のまま、教えられたことをそのまま指示出ししていては、馬に伝わりません。
馬をスムーズに動かしたいのであれば、1つ1つの行動にどんな効果があるのかしっかり理解しておきましょう。自分がその知識や技術をしっかり理解して、納得してから、馬に分かりやすく伝えてあげて下さい。

行動の意味が分かれば、判断が早く出来るようになりますし、素早い判断が出来るようになれば、余裕も生まれます。その余裕があることで、事前の準備や対策をしっかりとおこなうことができるでしょう。

褒めてあげる

【覚えておこう】反抗する馬への対処法

馬が乗り手の指示通りに出来たら、すぐに褒めてあげます。
当たり前のことですが、とても大事な事です。

褒め方のポイントですが、良い反応をしてくれたらすぐに褒めます。馬も、どの反応で褒められたのかが明確に分かるだけでなく、乗り手が自分に注意をむけてくれることを嬉しいと感じます。
自分の指示通りに動いてくれる馬へ、常に感謝の気持ちを持って乗ってあげましょう!

まとめ

【覚えておこう】反抗する馬への対処法

いかがでしたでしょうか?

今回は、馬が反抗しないための環境作り、事前準備について紹介しました。簡単に見えて、実は難しいものです。

時々、上手くいかないのは馬が悪いと言う方がいます。しかし違う人が同じ馬に上手に乗っているのですから、原因は乗り手にあります。
馬ではなく、自分の課題を突き詰めなければいけませんね。

また、明確な意図もなく、馬に負担をかける乗り方をするのは止めたいものです。
初心者のうちは、馬に負担をかけるのは仕方ありません。その分、後から馬へ恩返しをしてあげて下さいね。

馬に上手に乗れるようになるために、馬から言う事を聞きたいと思ってもらえるような乗り手を目指して下さい。

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