【草食なのに筋肉ムキムキ!】いくつ知ってる?人とは違う馬の体の仕組み

馬もヒトも大きなくくりでみれば、同じ哺乳類になります。しかし食べるものも生活の仕方も全く違います。今回は馬の体の仕組みについて解説していきます。

ただ馬の体の仕組みだけを知るのではなく、ヒトと比べることで違いや馬の凄さが分かりやすくなります。ヒトと馬はどれだけ違いがあるのかも一緒に見ていきましょう。

馬とヒトの歯の違い

馬とヒトは同じように歯を持ち、食べ物を噛み小さくしてから飲み込むという食事方法です。しかし馬とヒトの歯には大きな違いがあります。違いとしては「本数」「構造」「歯並び」などがあげられます。ではそれぞれ具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。

歯の本数

ヒトの歯は12?14歳には永久歯が生えそろうと言われており、その本数は28本生えています。親知らずが生えてくる人もいますので、最大でも32本です。

それに比べ馬の歯は牡馬で40本、牝馬で36本生えています。牡馬と牝馬で本数が違うのは、犬歯のあるなしの差です。

乳歯から永久歯に生え替わるというところは、馬も人と同じです。しかし馬のようにオスとメスで歯の本数に違いがあるのは、珍しいと言えるでしょう。

構造

人の歯は、象牙質でできている歯の表面をエナメル質で覆う形で構成されています。歯磨き粉で「エナメル質を強化する」「エナメル質を守る」と書かれているのは、人の歯の表面がエナメル質でできているからなのです。

馬の歯の構造はというと、3つのもので構成されています。「セメント質」「エナメル質」「象牙質」です。馬の歯はヒトの歯とは違い、歯の表面はエナメル質で覆っているのではなく、3つが縦に並んだ状態になっており、上から見ると年輪のようになっています。

動物の体の中で一番固い性質を持つエナメル質で覆われていないことと、草をすりつぶし食事することで、歯がすり減ってしまうというデメリットがあります。しかし馬の歯は伸び続けるという特徴があり、伸ばしっぱなしにすると口の中をケガする恐れがあるため、すり減りやすいこの構造が馬にとっては適した構造であると言えるでしょう。

歯並び

ヒトの歯は隙間なく歯が並んでいますが、馬は違います。乗馬をされている人はご存じかと思いますが、馬の口の中には歯槽間縁という歯の生えていない隙間があります。ハミを咥えさせる隙間です。

この歯槽間縁は、ハミを咥えさせていることが原因で隙間が空いたというわけではありません。野生の馬にもあります。馬の他にも、同じ草食動物のウサギや牛にも見られます。何のために子の隙間があるかについては、答えがわかっていません。

馬とヒトの呼吸の違い

馬の呼吸は鼻呼吸です。ヒトのように、鼻と口どちらからも酸素を吸い込むということはできません。なぜ馬は鼻呼吸しかできないのか、それは体の造りに関係してきます。

馬の体は空気を送りこむ道筋と、食べ物を送り込む道筋が完全に分かれています。これは馬が誤嚥しないようにするためです。そのため、鼻が使えない状況に陥ると、呼吸ができないということになり、命の危機を迎えることにもなりかねません。

ヒトにとっては深刻に考えることが無い鼻血であっても、馬からすれば鼻が使えなくなってしまうことになるため、時には命の危険がある大変なケガになるのです。

また馬の鼻は大きく特徴的ですよね?これはより多くの酸素を吸い込むためと言われています。大きな体に酸素を送り届けるためには、ヒトの何倍もの酸素を吸い込む必要があります。また馬が全力で走る時には、更に多くの酸素が必要になるでしょう。鼻が大きいことで走りながらでもしっかり吸い込むことが可能になるのです。

馬とヒトの足の違い

馬の足は見た目からしてヒトと大きく違いがあるのが分かります。ヒトの手足には指が5本あり、2本の足で立ち体を支えています。また足の指から踵まで全体をしっかり地面につけ、立ったり歩いたりしているかと思います。

馬はご存じのように、蹄でがあるだけです。4本の足に蹄があり、それで大きな体を支えなおかつバランスを取っています。馬の他にもキリンや牛・鹿も蹄を持っています。これらの動物を「有蹄類」とも呼びます。

当馬の先祖であるエオヒップスには指がありました。草食動物は肉食動物に狙われることが多く、逃げる為に早く走る必要がありました。より速く走るために地面との接地面を少なくするよう進化し、今の蹄に進化していったのです。蹄はヒトで言う爪に当たり、ヒトで考えると馬は中指の先で立っている状態と言われています。

馬は草食なのになんで筋肉ムキムキなの?

馬は草食動物にもかかわらず、早く走れることやしっかり筋肉がついた体つきに驚きを感じたことはありませんか?ヒトが筋肉をつけるためには、たんぱく質が必要です。しかし馬が食べる干し草からは、たんぱく質を取ることはできません。

ではどのように筋肉をつけいているのでしょう。その答えは「細菌によってたんぱく質を作り出している」です。草食動物の胃にいる細菌は、干し草からたんぱく質やアミノ酸を作り出すことができます。また消化することでアミノ酸やたんぱく質を取り出し吸収しているのです。そのため、草食動物であっても筋肉に必要なたんぱく質を得て、しっかり体を動かしているから草食動物でもムキムキな筋肉をつけることができるのでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

見た目からして馬とヒトは大きく違いますが、同じ哺乳類なので歯や足・呼吸に仕方など共通する部分はあります。しかしながら馬の育つ環境や食べるものの違いにより、進化の仕方は大きく違っていると言えます。

なぜそのような体の造りをしているのかという理由まで考えてみると、いかに馬にとってその構造が適しているかが見えてきます。馬を知る際には、なぜそう進化したのかまで調べてみると、正しい馬の接し方も分かって来るのではないでしょうか。

 

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