鐙が外れる人必見!原因はコレ!

あぶみ

乗馬を始めたばかりの頃はもちろん、障害を飛ぶようになっても「ふとした衝撃で鐙が外れて慌てた…」という人は多いと思いはず。今回の記事では、前半でズバリ鐙が外れる原因を解説!後半では、改善策も紹介するので参考にしてくださいね。

原因は単純!足が浮いているから

多くの人が突き当たる「鐙が外れる」問題ですが、実は原因自体は単純です。鐙が外れるのは、鐙から足が浮いているから。つまり、鐙にしっかりと体重を掛けられていないということです。


例えば、鐙をブランコ、足を人に置き換えると分かりやすいかもしれません。しっかり体重をかけていれば、立漕ぎで大きく漕いでも「いつの間にかズリ落ちそうになっていた」ということは無いですよね。


ですが、立漕ぎをして座面の上で飛び跳ねたらどうでしょうか?うまくブランコの座面に着地できなければ、足を滑らせたりブランコから落ちたりしてしまうと思います。鐙が外れてしまう人の足は、これと同じ状況。次は、その原因を探ってみましょう。

なぜ足が浮いてしまうのか

足が浮いてしまう原因はたくさんありますが、ここでは特に頻繁に見られる原因を3つ挙げてみます。

  • 鐙が短すぎるから
  • 馬体の方向に力を入れているから
  • 反動をうけているから

いかがでしょうか?「そうそう、そうなんだよね」と思うことも「どういうこと?」と思うこともあると思いますが、1つずつ見ていきましょう。

鐙が短すぎるから

まず最初の2つは初心者の人にありがちな原因に触れていきます。1つ目の原因は、鐙が短すぎるから。これを聞いて「あれ?脱げてしまうなら“長すぎる”んじゃないの?」と思った人は多いのではないでしょうか。


しかし、鐙が短い=足裏がしっかり着くというイメージを持ってしまうのはNG!なぜなら、初心者の人が安心できるほど鐙を短くすると、結果的に姿勢が崩れて鐙は脱げやすくなってしまうからです。


上の画像は競馬鞍のかなり短い鐙と馬場鞍の長い鐙で「鐙にまっすぐ体重が乗る姿勢」を比較したものです。極端な例ですが、鐙を短くすると大きく膝が曲がり、かなり前傾しないと鐙に真上から体重を乗せることはできません。


もし、この短さで鞍に腰を下ろしたらどうなるでしょうか?おそらく、椅子に座っているようにお尻にほとんどの体重が乗ってしまい鐙に体重が掛けられないと思います。さらに、足が身体の重心よりも前にあるのでツーポイントの姿勢も取りにくくなります。


もちろん障害鞍でもここまで鐙を短くすることはありませんが、原理は同じです。もちろん「単純に鐙を伸ばしすぎて足が届いていない」というパターンもありますが、逆に鐙は短くし過ぎても正しく体重を乗せることが難しくなる、ということは頭の片隅に置いておきましょう。

馬体の方向に力を入れているから

鐙がずれないためには、地面に立っているときのように真下に向かって鐙を踏むのが理想的です。しかし、特に初心者のうちはどうしても馬体を挟み込むように内側に向かって力を入れてしまう人が多数派かもしれません。


理由は人それぞれだと思いますが、おそらく「常に脚で馬体を圧迫して馬を進めるように」と教えられた人もいるでしょう。また、不安定さへの恐怖心から無意識に脚で馬につかまるように力を入れてしまう人もいます。


はじめから複数のことを同時に気にするのは難しいかもしれませんが、徐々に脚でつかまっていなくても安定できる乗り方を身に付けましょう。その上で、鐙は踏んだままで必要時だけ脚を入れる練習をしていけると良いですね。

反動をうけているから

当然のことながら、馬の歩調に合わせて人間は反動を受けます。それも、馬の背中(鞍)にぴったりくっついて上下に揺れているわけではありません。馬が地面を蹴って全体が少し跳ねたとき私たちも馬の背中に押し上げられます。逆に、馬が着地する瞬間は少しだけ空中に取り残された状態です。


ほんの一瞬のことですが、問題はこの「空中に取り残される瞬間」。お尻が鞍から浮いているということは、同じように足も鐙から浮いていることになります。ここで、鐙に体重がかかっていないために鐙は揺れ、足が鐙から外れてしまうんです!


どんなにうまい人でも重力には逆らえないので、これに関しては致し方ない部分もあります。しかし、初心者とベテランの大きな違いは反動を「こらえる」のでなく「予測してついていく」ことができるかどうか。


経験を積んで馬の動きのリズムが分かってくると、その反動を可能な限り逃したり自分が空中に置いていかれるのに合わせて鐙を軽く踏みしめたりという対処が可能になってくるでしょう。

改善策①:鐙の踏み方

では、原因が分かったところで具体的な改善策を解説していきます。鐙が外れないためには、まず正しい鐙の位置を覚えることが重要。ハシゴに登る・自転車を漕ぐといった動作を思い出すと土踏まずで踏みたくなるかもしれませんが、それはNG!


鐙の正しい場所を知るには、少し背伸びをしてみましょう。おそらく、指の付け根あたりに体重がかかっていると思います。その場所が、鐙を踏む場所です。「思ったよりつま先に近いな」と感じたでしょうか?


ブーツを履いている状態では足裏の感覚が分かりにくいですが、正しい位置で鐙を踏む感覚を徐々に覚えていきましょう。正しい位置を足裏で覚えてくると、鐙がずれたことに気付けるので外れる前に修正しやすくなります。

改善策②:足の動かし方

正しい鐙の位置は意外とつま先に近かったですね。しかし、なぜこの位置が良いのでしょうか?簡単に言えば、それは「かかとを自由にしておくため」です。つま先寄りで鐙を踏めば、脚を入れるときも鐙の位置が支点になるので土踏まずで鐙を踏むよりかかとを動かしやすくなります。


ちなみに、脚を入れるときにかかとで馬のお腹を押し上げるような動きをすると、鐙がすぐ脱げてしまいます。これは、鐙でなく膝を支点にかかとを引き寄せているせい。かかとを斜め上に引くということは、動きだけ見ればわざわざ鐙を脱いでいるようなものですよね。


そうではなく、鐙を支点にして少しつま先を開くようにしてみましょう。この脚の入れ方に慣れてくると、鐙を踏む力や位置は大きく変えずにふくらはぎで馬体を圧迫できるはずです。

まとめ

乗馬の経験がある人なら“鐙が外れてしまう”という問題はおそらく誰もが通る道。ポイントを頭で理解できても、実際にやってみると「結局はずれてしまった…」という日もあると思います。


ですが、正しい位置と動きで鐙を踏むよう努めるうちに、少しずつ外れる頻度が下がっていくはず。鐙を正しい位置で履くことは事故防止にも役立つので、ぜひしっかり身に付けておきましょう!

 

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