レピ子の『ルスツランチ』様訪問記!
今年の夏、大型台風をなんとか免れ、我が家は大阪を出発し北海道に上陸いたしました!
暑い夏でも快適に乗馬ができること、小さい子供2人連れでも楽しめる、北海道の大自然を満喫できる!など色々な条件を考慮し、札幌からわずか90分で行けるルスツリゾートにやって来ました。
ルスツリゾートは北海道虻田郡留寿都村にある、自然と一体化した大規模な複合型リゾートです。広さは約820ヘクタール、なんと北海道最大級の東京ドーム約178個分に相当します!
札幌から90分でルスツリゾートに到着!
敷地内には、ホテル、スパ、四季を通じて楽しめる様々なアクティビティや自然体験の数々、ゴルフ場、テニスコート、遊園地があり、まさに北の大地を遊び尽くせる盛りだくさんの内容になっています。
例えば、夏はキャンプ、プール、ラフティングやカヌーなどの川遊び、フィッシング、ネイチャーツアー、熱気球フライト体験。
冬はスキー、スノーボード、洞爺湖の絶景を楽しめる乗馬、スノーラフティング、犬ぞり、アイスフィッシングなど。
イベントも開催され、何度訪れても楽しめる工夫も。
リゾート施設として必要なものが全て揃っているので年代に関係なく楽しめます。
遊園地の観覧車は4人乗り。気球体験もあり、雄大な風景を高い位置から眺められます。
ロープウェイで山頂まで行くと羊蹄パノラマテラスから洞爺湖や支笏洞爺国立公園の辺りまで絶景が一望できます。
そんな一石二鳥ならぬ、一石百鳥くらいなんでもできてしまう広大な敷地内に乗馬ができるルスツランチがあるのです。
広々とした施設ですが、移動はモノレールも利用できて便利です。
いよいよ目的のルスツランチに!
娘に急かされて早速お馬さんの居るルスツランチに行ってみました。
「ルスツランチ」はルスツリゾート ホテル&コンベンション近くにあり、大自然の中で引き馬、乗馬を楽しめる広大なエリアです。お子様から年配の方まで楽しめ、初心者でも乗り方や操り方のレクチャーもあるから安心です。
まず、ルスツランチに足を踏み入れて広がった光景に驚きました!なんとお馬さんたちが山盛りの干し草をむしゃむしゃと食べているではありませんか。
大きな餌台を囲んで何頭ものお馬さんたちがご飯に夢中でした。
何度か他の乗馬施設に行ったことがありますが、このようなスタイルは初めて見ました。
しかも、辺りを見回してもあれがないのです!今まで行ったことのある施設には必ずあった厩舎が!
スタッフの方に尋ねると、なんとルスツランチのお馬さんたちは放牧されており、この広い大地で自由に過ごしているそうです。
雨の日は木陰にいるとのことで、厩舎で過ごしているお馬さんは伸び伸びと暮らせる素敵な環境にいるお馬さんたちを羨ましく思うかもしれませんね。
ありのままのお馬さんの姿を観察できる施設は珍しく、ここでは子どもたちも目を皿のように真ん丸にして釘付けのようでした。
楽しみにしていた大自然での乗馬体験
引き馬コース
夏休み期間ということもあり、事前にコースの予約をしていました。
5分間の引き馬コース(1,650円)を6歳の娘に。また、25分間のファミリーコース(7,700円/人)を同じく6歳の娘と筆者に予約していました。
引き馬コースでは娘はポポロンちゃんに乗りました。4歳だそうで人間でいうとすでに成人年齢に到達しています。
ルスツランチには7頭お馬さんがいましたが、その中で一番体重が重く480キロあります。
鐙(あぶみ)に足をかけて乗りますが、子供の小さい足のサイズに合わせてきちんと固定してくれます。
娘は3歳からたまにお馬さんに乗っているので怖がることなく終始とても楽しそうにしていました。
何よりとてつもなく美しい広大な自然に囲まれ、羊蹄山を背景にどこを切り取っても写真映えスポットでした。
森の中をどんどん進んで行くので、途中までは家族も付き添いができ写真も撮れます。
お天気が良かったこともあり、抜群の景色と我が子の乗馬姿に写真の枚数も増えます。
ポポロンちゃんは食いしん坊だそうで、引き馬が終わると干し草を一心不乱に食べ、お水を飲んでいました。
なんとお馬さんは1日に干し草を10キロ以上も食べるそうです。
水は40リットル以上飲むそうです。暑い日には100リットルくらい飲むこともあるのだとか。食料調達も大変ですね。
こちらは森の中など、周りに草もたくさんあるのでお馬さんたちはすぐにご飯タイムを始めてしまいます。
ちなみにおしっこは1回2リットルくらい、1日10回ほどするそうです。
娘はお馬さんが大好きなので、引き馬の後もお馬さんとの触れ合いを楽しんでいました。
ファミリーコース
さて、引き馬の後はお待ちかね、ファミリーコースです。
娘、筆者の他に2人の参加者の方がおり、4人で一列になって森の中をお散歩します。
先頭は娘が乗るハマーです。ルスツランチのお馬さんたちをまとめてくれるボスでとても良い子です。正直、操作しなくても前の人やお馬さんに付いてきてくれる優秀なお馬さんです。
2番目は筆者が乗るモモタです。以前障害馬術競技もしていたポニーでとてもせっかちな性格なので、すぐに前のお馬さんを追い抜こう娘、筆者の他に2人の参加者の方がおり、4人で一列になって森の中をお散歩します。
先頭は娘が乗るハマーです。ルスツランチのお馬さんたちをまとめてくれるボスでとても良い子です。正直、操作しなくても前の人やお馬さんに付いてきてくれる優秀なお馬さんです。
2番目は筆者が乗るモモタです。以前障害馬術競技もしていたポニーでとてもせっかちな性格なので、すぐに前のお馬さんを追い抜こうとします。
3番目のお馬さんは競走馬サラブレッドの血が入っているテリーです。
本気を出したら時速70キロくらいで走れてしまうみたいですが、基本やる気なしだそうで、森の中で立ち止まってはご飯タイムに突入し、これ以上進まないですよとアピールをします。
実際お馬さんたちの中ではハマーに次ぐナンバー2のポジションでボスを若手から守り、下を統括している良い奴なのです。
4番目は一番のイケメン、ジャニー!お馬さんは鼻筋の白い部分が長いほどイケメンらしいです。短距離なら競走馬より速い90キロぐらいで走ることができるそうですが、何と言ってもマイペース。テリーが草を食べだすと一緒に食べてしまい、みんなからおいて行かれてしまいがちだそうです。
そんな多種多様なお馬さんたちとのお散歩です。
ファミリーコースは4歳以上なら参加できるコースで、初心者でも自分でお馬さんを操作できてしまうくらい、乗る前に丁寧に教えていただけます。
お馬さんの性格に合わせて操作方法を学ぶことができるので、とてもわかりやすく面白いです。
今回は3つの操作方法を学びました。「進め」「止まれ」「左右に曲がれ」の3つです。
「進め」はお馬さんのお腹を両足同時にかかとでキックをします。片方ずつキックすると、我々が横から蹴られるのと同じように横移動してしまうので、キックするときは両足同時がポイントです。
蹴る強さや回数はお馬さんによって変わります。
ハマーとモモタはやる気があるので前のお馬さんや人が歩くと付いて行くのでお腹はあまりキックしなくても大丈夫です。
逆にテリーはいつもやる気がないので一回軽く蹴っても全く言うこと聞いてくれません。
どうするかと言うと、最初軽くキックしてだんだん強くしていく。そうすることによってテリーがじゃあ歩くか!となります。
森の中で立ち止まっている時はもうこれ以上行きたくないですよというアピールなので、乗り手が出せる本気のキックでお馬さんのお腹をキックしなければなりません。
可哀想かなと思いますが、お馬さんの体重は400キロ以上あるので、人が本気でお腹をキックしたところで、痛みは全くないのです。
マイペースなジャニーは前のお馬さんにおいて行かれてしまうことが多いので、軽い力でよいのでリズムよくキックをすることが大事です。
人も性格は様々ですが、お馬さんたちも個性があり、お馬さんによって操作方法が違うのは興味深いですね。
次に「止まれ」です。通常は手綱がたるんだ状態でお馬さんに乗っていますが、ブレーキの際はその手綱を自分のへその手前でぐっと引きます。
お馬さんはハミ(棒状の金具)を咥えているので、ずっと手綱を引っ張った状態だと苦しくなってしまうので、止まってほしいときのみ自分のへその手前で引き、止まってくれたらまた手綱を自分のへその手前に戻すとそのまま止まってくれます。
モモタ以外は軽い力で引っ張れば言うことを聞いてくれますが、ブレーキが壊れているモモタは引っ張っても止まってくれません。せっかちなのでなるべく止まりたくないという気持ちが強く、止めないと先頭のハマーを抜かし先にゴールしてしまいます。
最後は「左右に曲がれ」です。
森の中はカーブが多いので一番使う操作です。
右に行きたいときは右外側に、左に行きたいときは左外側に、手綱を大きく開いて引っ張ります。
引っ張る時の注意点は、斜め後ろに引っ張るとブレーキかどうかわからなくなってしまうのでなるべく手は横に大きく開いて操作することで方向をすぐに変えてくれます。
右に引っ張るとお馬さんの顔が右を向きます。その状態でお腹をキックすると右側に曲がっていきます。
お馬さんは顔が向いている方向に歩いていくことを覚えてくださいとレクチャーを受けました。
自分の乗るお馬さんの顔を常に前のお馬さんのしっぽに向けてついて行くイメージです。
たとえモモタのブレーキが利かなくても先頭のハマーのお尻にぶつかって止まってくれますね。
お馬さんたちはとても仲良しなのでぶつかっても大丈夫だそうです。
この操作は草を食べたらだめだよという合図にもなります。
乗っているお馬さんが勝手に右や左を向くと、それは草をたべてもいいですか?というアピールだそうで、進行方向と違う方向に頭が向くと、前のお馬さんのしっぽの向きに合わせて手綱を操作すると、食いしん坊のテリーや ジャニーもついてきます。
それでも言うことを聞いてくれない時は何度も何度もお腹を蹴ります。
出発前にとてもわかりやすく楽しく操作方法を教えていただき、スタッフの方に携帯を渡しておくと写真も撮ってもらえます。
いざ出発すると一緒にお散歩するお馬さんたちの性格が事前によくわかっているので、突然止まったり、違う方向を向いても焦ることはありません。
今はこの子はやる気がないのかな、お腹が空いたかな、早く帰りたいのかなど、お馬さんの気持ちを考えて楽しめます。
森の中でなぜすぐにご飯タイムに突入するのかというと、森はたくさん草が生えており、人間でいう焼肉やお寿司がいっぱい並んでいる状態だそうで周囲がご馳走だらけで、食べるととても美味しいらしいのです。それは、常にモグモグしたくなりますよね。
だから食べちゃだめだよと指示を出すのです。
また、お馬さんは排泄時に止まるので、その時は待ちます。
ウンチをする前はしっぽを上げるそうですが、ウンチとみせかけておならをしていることもあります。面白いですね。
森の中を進んで行くと、途中でラジオの音が聞こえてきますが、お馬さんは音にとても敏感で、他の動物にも反応してびっくりしてしまうので、動物よけも兼ねてラジオを流しているそうです。
引き馬とは違い自分でお馬さんを操作して進めるのはやはりとても楽しいし、乗せてくれているお馬さんに愛着が湧きます。
お馬さんの視界はなんと、約350度でお尻のあたり以外はすべて見えているということになりますが、同じ指示を出してもお馬さんによって行動が全く違うので、人間と同じく個性豊かだなと思い、興味深かったです。
北海道の夏は雨が多いので、筆者が予約した日の前日までは雨で霧も濃く、乗馬ができませんでした。
ですから、晴天のもと大自然の中で森の中を30分近くもお散歩できるという、とても貴重な体験ができました。
親子で乗せていただきました
また、2歳のヤンチャな次女も同行していたのですが、まさかお馬さんに乗れないだろうなと思い、ダメもとでスタッフの方に聞いてみると、公式メニューには載っていませんが、ちょうど次の予約の方まで少し時間があったので、親子乗りを追加で体験させていただきました。
普段は走り回っている次女もお馬さんに乗ると大人しく、とても嬉しかったのかカメラを向けられるとポーズまでしていました。
泣いて暴れるかなと思っていたので、ルンルンで良い子ちゃんだったのは予想外でした。
じっと座っていることができるのなら、2,3歳のお子さんでも一人で引き馬コースに参加できるそうです。
ヘルメット(無料)も借りることができ、初心者でも自分でお馬さんを操作していきなり30分近くのお散歩に行けますし、なによりスタッフの方のお馬さん愛がすごい!です。
お馬さんのことをたくさん話していただけますし、質問すると即座に答えが返ってきて知りたいことの10倍くらい知ることができます。
大阪在住の筆者は、街中にある駅から近くて通うのにとても便利な乗馬施設などは何度も訪れたことがあり、もちろんメリットもたくさんあります。
それゆえ、ルスツランチでの広々とした地で伸び伸び過ごしているお馬さんや、放牧、広範囲のコースなど新鮮なことだらけでした。
放牧されている場所も冬にはスキー場に変身し、お馬さんたちも移動してしまうので、夏の期間にルスツリゾートにステイする方は是非、ルスツランチを訪れてみてはいかがでしょうか。
北海道の大地を肌で感じながら、爽快と風を切って走る乗馬体験は、忘れられない思い出となるでしょう。
取材日:2024/8/16
【 RUSUTSU RESORT 】
〒048-1711 北海道虻田郡留寿都村字泉川13番地
TEL. 0136-46-3331
営業時間 ホテルの季節クローズ(4月中旬、10月下旬~11月中旬)を除き、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始も営業
(2024年9月現在)
公式サイト
https://rusutsu.com/
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この記事を書いた人
レピ子
大阪在住の主婦で2人の子育てをするママライター。
乗馬はたまにビジターで乗るくらいの初心者です。
好奇心旺盛で子供にも小さい頃から色々なことを経験させたいので、子連れで出没できるところを探しています。