【外乗体験】世界の美しい場所をピックアップ（ヨーロッパ）

乗馬愛好者であれば、外乗の経験がある方は多いと思います。馬場内で騎乗している時と比べ、自然の中を馬で駈けるのは、非日常感満載でとても爽快ですね！

国内での外乗はもちろん、海外でも外乗体験ができる場所が数多くあります。
今回はヨーロッパで外乗ができるスポットのうち、特に景色が美しい場所をピックアップしてまとめました。

ゴールデンサークル（アイスランド）

ゴールデンサークルは、アイスランドを代表する観光地です。
シンクヴェトリル国立公園、 ゲイシール地熱地帯、 グトルフォスの滝から構成されており、いずれも首都レイキャビクの近郊にあります。

シングヴェトリル国立公園は、大陸プレートの割れ目が地表に現れている珍しい場所です。
またゲイシールの地熱地帯は地熱活動が活発で、地面から熱湯が湧き出ています。中でも数分おきに噴出するストロックル間欠泉は圧巻です。

グトルフォスの滝はアイスランド語で「黄金の滝」を意味します。轟々と流れ落ちる滝の水しぶきは遠くにいても感じることができるほどの水量を誇ります。

この広大で迫力あるゴールデンサークルの外乗に用いられるのが、アイスランドの固有馬アイスランディックホースです。
9世紀にバイキングがノルウェーからアイスランドに持ち込んできた馬で、独特な歩様が有名です。

通常の馬の歩き方は「常歩」、「速歩」、「駈歩」の三つに分類がされますが、アイスランディックホースはその他に「tölt」（トルト）という特有の歩き方を持っています。
トルトは速歩と似た歩様ですが、四つ足のうちのどれかは常に地面についていて空間期がないのが特徴です。そのため凸凹する地形でも体の揺れが少なく、リラックスして乗ることが可能となります。性格も人懐こく優しいので、初心者の人でも安心して乗ることができます。

アイスランドの大自然を馬の背に乗りながら、穏やかな時の流れを感じることができるでしょう。

ケリー周遊道路（アイルランド）

アイルランド南西部のケリー州にあるアイヴェラ半島には、半島を一周するための周遊道路があります。一周は約180キロメートルほどで、車で一周するのが一般的ですが、馬で観光することもできます。

周遊道路はキラーニー国立公園から始まり、毎年８月に「パック・フェア（Puck Fair：ヤギが王に戴冠される奇祭）」が催されるキログリンやデリーネンビーチを通り、キラーニーの隣にあるマクロスを周遊できます。湿地帯や入り組んだ海岸線、湖など様々な美しい景色を楽しむことができます。

キラーニー国立公園では、そびえ立つ山々と多種多様な動植物を含む独特の生態系を持つ、なだらかな丘を見ることができるでしょう。

ドニャーナ国立公園（スペイン）

ドニャーナ国立公園は、大西洋とグアダルキビル川のデルタが出会う南スペインの海岸に位置しています。この公園は陸と水が入り組んだ迷路のような地形で、沼地、水路、湖、ビーチ、森林、砂丘が広がっています。

野生動物が豊富なことでも有名で、毎年50万種の鳥がアフリカ大陸からこの公園を訪れます。またスペインオオワシや、希少なイベリアオオヤマネコなどの絶滅危惧種も生息しています。

ドナーニャ国立公園で特におススメなのは、ビーチでの外乗です。広い砂浜を馬で駈け抜けるのは非常に爽快です。

カッパドキア（トルコ）

トルコ中南部に位置するカッパドキアは、文化遺産と自然遺産両方の条件を満たす、世界でも珍しい複合遺産です。

「妖精の煙突（ペリバジャ）」や「キノコ岩」と呼ばれる多種多様な奇岩を観るため、世界中から沢山の観光客が訪れます。
最近は、空の上から奇岩群を見る熱気球ツアーも人気なのだそうです。

カッパドキアの名前は、「美しい馬の国」を意味する「カトゥパトゥクヤ」に由来しています。カッパドキアの馬史書や資料にも、カッパドキア産の畜産について頻繁に触れられています。馬を貢ぎ物とする習慣は、カッパドキアに端を発したと言われています。

カッパドキアのおススメは、クズル・チュクル渓谷（ローズバレー）です。ここではカッパドキアきってのサンセットが楽しめる絶景スポットとなっています。

奇岩群が織りなす複雑な地形が夕焼けに照らされて真っ赤に染まる様子が、まるでバラの花が咲くように美しいことから、ローズバレー（Rose Valley）と呼ばれるようになりました。
馬に乗りながら、美しい夕景を見ることができるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

今回は、海外で外乗ができる美しい場所のうち、ヨーロッパのビュースポットをご紹介しました。
どの場所も、日本では見られないような壮大な景色を楽しみながら外乗することができます。

機会があれば是非、海外での外乗も楽しみたいものですね。