馬にまつわる記念日
馬は古くから人の暮らしや文化、スポーツと深く関わってきた動物です。そんな馬への感謝や親しみを表すため、日本や世界には馬に関するさまざまな記念日があります。競馬や乗馬を楽しむ人はもちろん、馬が好きな人なら知っておきたい記念日ばかりです。
今回は、馬にまつわる代表的な4つの記念日について、その由来や意味をご紹介します。
乗馬許可の日

4月19日は「乗馬許可の日」とされています。この記念日は、明治4年(1871年)4月19日に、それまで武士の特権とされていた乗馬が一般市民にも許可された出来事に由来しています。
明治維新によって身分制度が大きく変化し、人々の生活や文化も大きく変わりました。その中で、馬に乗ることが特定の身分だけのものではなくなったことは、日本の馬文化における大きな転換点といえるでしょう。
現在では、乗馬はスポーツやレジャーとして幅広い世代に親しまれています。
全国には初心者でも気軽に体験できる乗馬クラブが数多くあり、小さな子どもからシニア世代まで、それぞれの目的に合わせて楽しめます。
近年は観光地での外乗やホーストレッキングも人気が高まり、自然の中で馬と触れ合える機会も増えています。
乗馬は単に馬に乗るだけではなく、馬の健康管理や手入れ、コミュニケーションなど、多くのことを学べるスポーツでもあります。馬と信頼関係を築きながら一緒に成長していく魅力があり、心身のリフレッシュや姿勢改善などの効果も期待されています。
乗馬許可の日は、現在のように誰もが乗馬を楽しめる環境が築かれた歴史を振り返る記念日です。
普段何気なく楽しんでいる乗馬も、こうした歴史があったからこそ身近なスポーツになったことを知ると、馬との時間がより特別なものに感じられるでしょう。
愛馬の日

9月23日は「愛馬の日」です。この記念日は、馬への感謝や理解を深め、人と馬との絆をより豊かなものにすることを目的として制定されました。毎年この時期には、全国各地で馬とのふれあいイベントや乗馬体験、伝統馬事芸能の披露などが開催され、多くの人が馬の魅力に触れています。
愛馬の日は、競馬や乗馬に関わる人だけの記念日ではありません。
馬は古くから農業や運搬、軍馬として人々の暮らしを支え、現代ではスポーツやセラピー、観光などさまざまな場面で活躍しています。こうした馬たちへの感謝の気持ちを改めて考える機会として、多くの馬事関係団体がイベントを開催しています。
特にJRA馬事公苑では、伝統馬事芸能やホースショー、体験乗馬、装蹄や獣医師など馬に関わる仕事を紹介する企画など、馬の魅力を幅広く知ることができる催しが行われています。馬に初めて触れる人でも楽しめる内容が多く、家族連れにも人気です。
乗馬を楽しんでいる人にとっても、日頃一緒にレッスンをしてくれる馬へ感謝を伝える良い機会になります。ブラッシングをいつもより丁寧にしたり、おやつをあげたり、ゆっくりコミュニケーションを取ったりするだけでも、馬との絆をより深められるでしょう。
うま919日

9月19日は「うま919日」です。この記念日は、「うまくいく」と「馬919(く・い・く)」の語呂合わせから生まれました。「馬と触れ合って仲良くなると、きっとうまくいく」という願いが込められており、一般社団法人うま919によって制定され、日本記念日協会にも認定されています。
「天高く馬肥ゆる秋」といわれる9月は、馬にとっても過ごしやすい季節です。そのため、この時期に馬と触れ合うきっかけをつくり、多くの人に馬の魅力を知ってもらいたいという思いも込められています。
近年では、SNSで「#うま919日」のハッシュタグとともに馬の写真や動画を投稿する人も増えています。お気に入りの愛馬や乗馬クラブの馬を紹介したり、馬との思い出を振り返ったりと、それぞれが自由な形で記念日を楽しんでいます。
また、「うまくいく」という前向きな語呂合わせから、受験や仕事、新しい挑戦を控えた人が馬と触れ合い、縁起を担ぐ日として親しまれることもあります。
乗馬クラブではイベントやキャンペーンを実施するところもあり、初心者が乗馬を始めるきっかけにもなっています。馬好き同士が交流する日としても注目されている記念日です。
世界馬の日

3月1日は「世界馬の日(World Horse Day)」として知られています。この記念日は、世界中で人と馬との関わりを見つめ直し、馬の福祉や保護、馬文化の継承について考える日として広く紹介されています。近年では、世界各地の馬術団体や愛馬家がSNSなどを通じて情報を発信し、馬の魅力や大切さを伝える活動が行われています。
馬はスポーツパートナーとしてだけでなく、農耕や運搬、警察騎馬隊、観光、セラピーなど、世界中でさまざまな役割を担っています。その一方で、高齢馬のケアや引退競走馬の支援、適切な飼養環境の整備など、馬の福祉に関する課題も多く存在します。
世界馬の日は、こうした課題について考える機会でもあります。馬が安心して暮らせる環境づくりや、引退後の生活支援、馬との正しい接し方などを学ぶことで、人と馬がより良い関係を築いていくことにつながります。
乗馬を楽しむ私たちにとっても、レッスンで支えてくれる馬たちが健康で快適に暮らせることはとても大切です。世界馬の日をきっかけに、馬への感謝や思いやりを改めて考え、日頃のお手入れや接し方を見直してみるのもよいでしょう。
まとめ

馬にまつわる記念日は、それぞれ異なる由来や目的を持っていますが、共通しているのは「馬への感謝」と「馬との絆」を大切にする気持ちです。
これらの記念日をきっかけに、馬の歴史や文化、福祉について理解を深めながら、普段支えてくれる馬たちへの感謝の気持ちを改めて伝えてみてはいかがでしょうか。