オシャレと機能を兼ね備えた馬具
乗馬で使われる馬具には、安全や快適な運動を支えるだけでなく、馬を素敵に見せてくれるものがたくさんあります。色やデザインをそろえれば、愛馬ならではのコーディネートを楽しむこともできます。
今回は、機能性とオシャレを兼ね備えた「メンコ」「イヤーネット」「ゼッケン」「プロテクター」をご紹介します。
メンコ

競馬中継などで、顔をすっぽり覆うカラフルなマスクを着けた馬を見たことはありませんか?これは「メンコ(面子)」と呼ばれる馬具です。覆面のような形をしており、用途に合わせてさまざまなタイプがあります。
馬は人間よりも音に敏感で、周囲の大きな音に驚いたり、気を取られたりすることがあります。メンコには耳を覆うことで音の刺激を和らげ、馬が運動や競走に集中しやすくする役割があります。また、競走馬では泥や砂などから顔や目を守る目的で使われることもあります。
さらに、視界を制限する「ブリンカー」をメンコに装着することもあります。横や後ろが気になって集中できない馬などに使用される馬具で、馬の性格に合わせた工夫の一つです。
一方で、メンコは馬の印象を大きく変えるアイテムでもあります。鮮やかな色を選べば顔周りのアクセントになり、毛色との組み合わせによって雰囲気もさまざま。海外では季節のイベントに合わせたユニークなデザインも販売されています。
一見するとオシャレなマスクですが、実は馬の繊細さに配慮した実用品。目的や馬の性格に合ったものを選ぶことが大切です。
イヤーネット

乗馬クラブや馬術競技でよく見かけるのが、馬の耳にかぶせて使う「イヤーネット」です。「フライベール」と呼ばれることもあり、メンコと比べて顔を覆う部分が少なく、耳から額にかけて装着するタイプが一般的です。
イヤーネットには、虫が耳の周囲にまとわりつくのを防ぐ役割があります。さらに、耳の部分に厚みのある素材などを使用して周囲の音を和らげるタイプもあり、音に敏感な馬が集中しやすい環境づくりにも役立ちます。通気性や伸縮性に配慮した素材を使ったものなど、機能面にもさまざまな工夫が施されています。
そして、イヤーネットの大きな魅力がデザインの豊富さです。シンプルな無地から、縁取りや刺しゅう、ラインストーンをあしらった華やかなものまで選択肢はさまざま。ネイビーやブラックなどの定番色だけでなく、愛馬の毛色に映えるカラーを選ぶ楽しみもあります。
さらに、ゼッケンやプロテクターと同じ色でそろえれば、馬装全体に統一感が生まれます。実際に、イヤーネット・ゼッケン・プロテクターを組み合わせたセット商品もあります。
小さなアイテムながら、機能とオシャレの両方を楽しめるイヤーネット。愛馬の「似合う色」を探してみるのも楽しそうですね。
ゼッケン

鞍の下に敷くゼッケンも、馬装の印象を大きく左右するアイテムです。英語では「サドルパッド」と呼ばれ、鞍と馬の背中との間に入れて使用します。
ゼッケンの大切な役割の一つが、鞍による摩擦や圧迫から馬の背中を保護することです。また、運動すると馬はたくさん汗をかくため、吸汗性や速乾性、通気性に優れた素材を採用した製品もあります。直接馬の体に触れるものだからこそ、デザインだけでなく素材や機能にも注目して選びたい馬具です。
形にも違いがあります。障害鞍用は鞍の形に合わせた比較的コンパクトなデザイン、馬場鞍用は長い鞍翼に合わせて縦長になっているのが特徴です。使用する鞍に合ったタイプを選びましょう。
そして、ゼッケンは馬の体の広い範囲を覆うため、コーディネートの主役にもなります。キルティングの形やパイピング、刺しゅうなど、細部にこだわった商品も豊富。落ち着いた色なら上品な印象に、鮮やかな色なら馬場でも目を引くスタイルになります。
イヤーネットやプロテクターと同系色でまとめたり、騎乗者のウェアと色を合わせたりするのも素敵です。機能をしっかり確認しながら、自分らしい馬装を楽しめるアイテムといえるでしょう。
プロテクター

馬の肢を守る「プロテクター」は、安全のために重要な馬具の一つです。運動中に肢同士がぶつかったり擦れたりするほか、障害飛越では障害物に接触することもあります。馬の肢は繊細なため、こうした衝撃や擦れから保護する役割を担っています。
プロテクターにはさまざまな種類があります。練習や障害飛越などで使われるハードタイプは、外側に丈夫な素材、内側にクッション性のある素材を使用したものが一般的です。柔軟性のあるソフトタイプや、内側にふわふわとしたボアを使用したタイプもあります。運動の種類や馬の特徴に合わせて選ぶことが大切です。
また、サイズや装着方法にも注意が必要です。大きすぎると動きを妨げたり擦れたりする可能性があり、小さすぎれば必要な部分を十分に保護できません。見た目だけで選ばず、馬の肢に合ったサイズを正しく装着しましょう。
最近ではカラーやデザインも豊富で、機能的な馬具でありながらオシャレを楽しめるのも魅力です。ゼッケンやイヤーネットと色をそろえれば、統一感のある馬装が完成します。
愛馬の大切な肢を守りながらコーディネートも楽しめる、まさに機能とオシャレを兼ね備えたアイテムです。
まとめ

馬具には、それぞれ馬の安全や快適さを支える大切な役割があります。一方、カラーやデザインも豊富になり、馬装をトータルコーディネートする楽しみも広がっています。
まずは馬に合った機能やサイズを優先し、そのうえでお気に入りのデザインを選んでみませんか?
愛馬に似合うオシャレを探すことも、乗馬の楽しみの一つでです。