乗馬メディア EQUIA エクイア

メインビジュアル

【夏乗馬】快適性を保つ夏用キュロットの選び方

【夏乗馬】快適性を保つ夏用キュロットの選び方

夏の乗馬は、強い日差しと激しい発汗により、想像以上に体力を消耗します。特に鞍と密着する下半身は熱や湿気がこもりやすく、不快感やパフォーマンス低下に繋がりかねません。そこで重要となるのが、夏用キュロットの導入です。

過酷な夏を快適に乗り切るための、最適なキュロット選びとお手入れのコツを詳しく解説します。

基本的な選び方

【夏乗馬】快適性を保つ夏用キュロットの選び方

夏用の乗馬キュロットを選ぶ際に、まず重視すべき基本ポイントは以下の3点です。

素材の機能性

1つ目の素材に関しては、「高い通気性」と「優れた吸汗速乾性」を兼ね備えていることが絶対条件となります。夏の騎乗では大量の汗をかくため、水分を素早く吸収して外へ逃がすクールマックスやメッシュなどの機能性素材、あるいは軽量な薄手のストレッチ生地が適しています。汗による肌への張り付きや蒸れを防ぐことで、長時間の練習でもサラリとした快適な肌触りを維持できます。
また、強力な日差しから肌を守るために、紫外線カット機能(UPF数値が高いもの)が備わっているかどうかも合わせて確認しましょう。生地の色は、濃い色の方がUVカット効果が高くなる傾向があります。

サイズ感

2つ目のサイズ感については、乗馬キュロットの特性を理解して選ぶ必要があります。
基本的には体にピタッと隙間なくフィットする状態がベストであり、「少しきついかな」と感じるくらいが運動時のズレを防ぐ理想のサイズです。

ただし、夏場は肌が汗ばむため、あまりに窮屈すぎると着脱が困難になったり、血行不良を招いたりします。試着の際は、実際に馬にまたがるポーズを想定して、軽く膝を曲げたり腰を落としたりし、動きやすさと突っ張りの有無を確認することが失敗を防ぐコツです。

グリップの仕様

グリップは、初心者からベテランまで安定した騎乗をサポートする「尻革(フルシート)」や、障害飛越などで膝の固定を重視する「膝革(ニーパッチ)」など、自身の乗馬スタイルに合わせます。

最近では夏向けに、革部分が熱を持ちにくいシリコングリップを採用した軽量なモデルも高い人気を集めています。

夏用キュロットのメリット

【夏乗馬】快適性を保つ夏用キュロットの選び方

オールシーズン用や冬用のキュロットに比べ、夏用に特化して作られたキュロットを着用することには、夏乗馬の質を劇的に向上させる数多くのメリットがあります。

最大のメリットは、圧倒的な「涼しさと通気性の高さ」です
夏用キュロットは、生地自体が薄く織られていたり、熱がこもりやすい部分に部分的なメッシュ加工が施されていたりするため、風を効率よく取り込んで体温の上昇を抑えてくれます。これにより、熱中症のリスクを軽減し、集中力を切らさずにレッスンに臨むことが可能となります。

次に「不快感の解消と運動性の向上」が挙げられます。
吸汗速乾性に優れた夏用ウェアは、汗をかいても一瞬で乾くため、生地が水分を吸って重くなったり、太ももやお尻にベタついたりするストレスがありません。汗による摩擦で皮膚が擦れて痛む「鞍擦れ」の予防にも直結します。さらに、薄手で伸縮性に富んだストレッチ素材が多用されているため、脚の合図(脚扶助)が馬に伝わりやすく、乗り手の細かな体の動きを妨げないという実用的な利点もあります。

また、現代の夏用キュロットには「優れた日焼け防止機能」が標準装備されていることが多く、乗馬クラブの屋外馬場で直射日光を浴び続けても、下半身のUVケアを万全に行えます。

さらに、夏用の多くに採用されているシリコングリップタイプのものは、従来のシート革に比べてシート自体が非常に軽いため、ウェア全体の軽量化に貢献します。シリコンは通気性を損なわない配置がなされていることが多く、お尻が蒸れる独特の感覚を大幅に和らげてくれるなど、日本の高温多湿な夏を乗り切るための心強い味方となってくれます。

お手入れ方法

【夏乗馬】快適性を保つ夏用キュロットの選び方

お気に入りの夏用キュロットの機能性を長持ちさせ、衛生的に使い続けるためには、日頃の正しいお手入れが欠かせません。夏場は特に汗や皮脂、馬の毛や泥汚れが激しく付着するため、騎乗後は速やかに洗濯する必要があります。

洗濯の際の基本は、まず「キュロットを裏返しにして、洗濯ネットに入れる」ことです。これにより、シート部分にある革やシリコンのグリップが、洗濯槽の壁や他の衣類のファスナーなどと擦れて傷むのを防ぐことができます。

使用する洗剤は、生地を傷めにくい中性洗剤が推奨されます。ポリエステルなどの機能性化学繊維は熱に弱いため、乾燥機の使用や高温での洗濯は避け、必ず水またはぬるま湯で洗うようにしましょう。

また、お手入れにおいて特に注意すべき重要なポイントが「柔軟剤の使用を控える」ことです。

柔軟剤は繊維の表面をコーティングしてなめらかにする効果がありますが、これによって夏用キュロットの命である吸汗速乾性の糸の隙間が埋まってしまい、汗を吸わなくなったり通気性が著しく低下したりする原因になります。グリップ力の低下を招く恐れもあるため、夏用キュロットの洗濯時には柔軟剤は使わないのが賢明です。

干す際は、直射日光による色あせや生地の劣化、紫外線カット機能の低下を防ぐため、風通しの良い場所での「陰干し」を徹底してください。

もし鞍との摩擦によってお尻や内股の部分に黒いシミ(鞍のワックスや革の染料が移ったもの)がついてしまった場合は、通常の洗濯だけでは落ちにくいため、洗濯機に入れる前に該当箇所に固形石鹸や部分洗い用洗剤を塗布し、優しく手でもみ洗いをしておくと、綺麗な状態を長く保つことができます。

まとめ

【夏乗馬】快適性を保つ夏用キュロットの選び方

夏の乗馬を安全かつ快適に楽しむためには、通気性と速乾性に優れた夏用キュロットの選択が鍵を握ります。ご自身の体型や騎乗スタイルに合った最適な一着を選び、正しいお手入れを実践することで、その高い機能性を維持できます。

万全なウェア選びで、暑い季節の相棒とのひとときをより素晴らしいものにしましょう!

新着記事