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レピ子の『うみかぜホースファーム』様訪問記 Part.3

うみかぜホースファーム』様訪問記も最終回。
今回は「絶景ウマ散歩」の体験記をお送りします!
これは、ユインチホテル南城の敷地外に出て絶景ポイントにも行けるとっても楽しく充実したアクティビティです。
それでは体験レポートをどうぞ!

絶景ウマ散歩

最後は3つ目の絶景ウマ散歩です。
ホテルの敷地外に出てお散歩し、絶景スポットにも行ける約90~110分のプログラムです。
まずは敷地内で操作の練習をしてから外にお散歩に出かけるので、初心者でも体験可能です。

今回も7歳の娘と筆者でプログラムに参加しました。
娘の相棒を務めてくれるのはパッカパッカ素敵な足音をならすパーカーくんです。
お馬さんたちのリーダー的存在ですが実はおっちょこちょいで、写真撮影中でも眠くなると寝てしまう憎めないおじさん馬です。
ちなみにカメラを向けると決め顔をしてくれるので思わず笑ってしまいます。
筆者の相棒はパーカーくんの息子のカンタくんです。
こちらのカンタくんですが、それはそれはマイペースです!
筆者も今までたくさんのお馬さんに乗りましたが、おおらかさはナンバーワンと言えるでしょうか。
ボーっとするのが大好きでいつも眠そうな顔をしており、他のお馬さんに追い抜かれても気にもしません。
後ろを歩いているとマイペースすぎて前のお馬さんに全く追いつかないのです。
お腹が空くとすぐにご飯を食べるので、お散歩もとてもゆっくりペースです。

早速、絶景散歩のスタート!

そんな親子コンビで絶景ウマ散歩のはじまりはじまり。
娘も筆者も連日お馬さんと触れ合っているので、操作練習もそこそこに、ガジュマルの木の横を通り抜けてポコポコお散歩に出かけます。
お散歩中に南国ならではの植物もたくさん見ることができ、インストラクターさんが木や花の名前を教えてくれます。

とても立派なガジュマルの木ですが、実はお馬さんの大好物だそうで、木の皮の部分を好んで食べるそうです。
皮を食べるとガジュマルの木が腐ってしまうこともあるそうです。

車が通らない自転車道路をお馬さんに乗って進んで行くと、地元の方々にとっても珍しいらしくカメラを向けられることが何度かありました。
現在80歳台の方々はお馬さんに乗った生活を送っていたので馴染みがあるそうですが、若い世代にとってはまれなことなのです。
すれ違う方々からの注目を浴びながらどんどん進んで行きますが、筆者の相棒、カンタくんはとてもマイペースなので、子供が歩いた方が速いかもと思うほどのペースです。
また、すぐに草を食べようと頭を下に向けてしまいます。
ダメよ、ダメよと前に進もうと指示を出しますが、またすぐに休憩しようとします。

おやつタイムも確保しつつゆっくりお散歩です。
インストラクターさんは子供には色々なお馬さんの話をしてくれ楽しませてくれます。
あの子とこの子は兄弟だよ、彼はこんな性格だよ、しっぽが長いのが特徴なので見分けるのが簡単だよ、今日はあの子は観光客からにんじんをもらう仕事をしているよなど、知っているととても楽しめる情報がたくさんです。
娘はとても人見知りでインストラクターさんともなかなか話せませんでしたが、お馬さんとのお散歩の後はインストラクターさんから知り得た情報をこれでもかというくらい我々に教えてくれました。
また、大人にはお馬さんの話はもちろん、沖縄の気候や自然、歴史のことなどもたくさん教えていただけました。
お散歩途中に14世紀頃の按司(領主)である大城按司(うふぐすくあんじ)の墓の前を通ったので史跡にも触れることができました。ドーム状の石積みが特徴的な、沖縄の一般的な墓とは異なる形状をしており、その形から俗に「ボウントゥ御墓」と呼ばれている貴重なお墓です。

来ました!絶景ポイント

この日一番の絶景スポットです!
目の前に広がるのは、どこまでも続く青い海と晴天の空、背後には緑豊かな森林。
その中での乗馬は心が洗われるような感覚に包まれます。

大自然を感じることができる、まるで絵画のような人の心を揺さぶる光景がまさに絶景と呼ぶにふさわしいのでしょう。
体験したすべてのプログラムに家族も同行可能だったので、記念撮影もパシャパシャ撮っていただきました。

絶景お散歩から厩舎に戻った後も馬場を速歩で走らせてもらったり、ブラッシングをしたり、にんじんをあげたり、お馬さんたちに感謝の気持ちをたくさん伝えました。

娘は、毎日一緒にいたお馬さんたちを沖縄から大阪に連れて帰りたいと本気で考えており、とても名残惜しんでいました。

ヨナグニウマを後世へ残していくために

私たちが数日間触れ合いをしたヨナグニウマですが、かつては与那国島の農耕や運搬を担っていましたが、近年では自動車やトラクターなどの普及により、その数は激減し、絶滅の危機に瀕しており、現在120頭くらいしかいません。
地元の方々にとっても珍しいくらい生活の一部ではなくなり、お馬さんのことが好きでも嫌いでもなく無関心になっているのが現状です。
このような状況を背景に、2017年10月、創始者(久野雅照氏・現顧問)の想いを継ぎながら、「NPOヨナグニウマふれあい広場」から生まれ変わり「一般社団法人 ヨナグニウマ保護活用協会」が設立され、ヨナグニウマの保護と活用を目指しています。
ヨナグニウマ保護活用協会は、ヨナグニウマの絶滅防止、文化的価値の継承、人との共生など目的を達成するため躍進しています。

ヨナグニウマは大きさや性格も日本人に合ったお馬さんで、久野氏は、自転車代わりにお馬さんに乗れたらとの思いがあり、人との共存を常々考えているそうです。

一度いなくなったら元には戻りません。
数が減ってしまったヨナグニウマが全国で活躍できる未来が遠くないことを願い、本島からも応援していきたいと思います。
小さいけれど優しく、素直で可愛らしいそんなヨナグニウマに会いにいってはいかがでしょうか。
見かけたらやさしくなでてあげてね。

まとめ

最終回は絶景ウマ散歩の体験記をお届けしました。
それでは『うみかぜホースファーム』様と『ユインチホテル南城』様のデータを掲載してまとめとさせていただきます!
取材日:2024/12/27~12/29

うみかぜホースファーム

https://umikaze-horsefarm.jimdofree.com/
営業時間 10:00~17:00(目安)
     ※プログラムは予約が必要です。
      営業時間はその日のスケジュールにより変動します。
メール: umikazehf@tapic-okinawa.jp
Tel  : 090-6869-5788
    ※野外作業が多く電話がつながらない時間が多いです。
     ご予約はHPの予約フォームからお願いいたします。

ユインチホテル南城

https://www.yuinchi.jp/
〒901-1412 沖縄県南城市佐敷字新里1688
TEL : 098-947-0111 (10:00~17:00)
FAX : 098-947-0116

この記事を書いた人

レピ子
大阪在住の主婦で2人の子育てをするママライター。
乗馬はたまにビジターで乗るくらいの初心者です。
好奇心旺盛で子供にも小さい頃から色々なことを経験させたいので、子連れで出没できるところを探しています。

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