競技会で行われる馬術競技とは

馬術の競技は野球やサッカーなどの競技とは違い、日常的に行われ多くの人が目にする競技とは言えません。しかし馬の迫力ある演技や選手の紳士的姿に、1度目にした人は興味を持つ競技ではないでしょうか。

馬術の競技内容や採点方法を知ることによって、知らなかった人は興味を持つことができるでしょう。また競技を知っている人は詳しい内容と採点方法を理解することで、より一層選手の高い技術や競技の面白さに気が付くと言えます。

ここでは馬術競技の種類や、オリンピックの種目にも選ばれる「馬場馬術」「障害馬術」「総合馬術」の3つの、内容と採点方法などを解説していきます。

馬術競技の種類

馬術と聞いてどのような競技を思い浮かべるでしょうか。オリンピックの競技にも選ばれる馬術ですが、オリンピックで行われている競技は馬術の種類の中でも一部です。

馬術競技には「馬場馬術」「障害馬術」「総合馬術」「エンデュランス馬術」「軽乗」「乗馬走り高跳び」「乗馬走り幅跳び」など多くの種類があります。その中でオリンピックの競技として行われているのは、「馬場馬術」「障害馬術」「総合馬術」です。

競技によって美しさを求められたり、障害を飛ぶ技術が求められたり、スピードを求められたりと様々です。またどの競技も人馬一体となり競技に取り組むことが1番求められます。

馬場馬術の競技内容と採点方法

馬術競技の中でも花形競技の一つである馬場馬術です。障害馬術ほどの動きの派手さは無い物の、馬のコミカルな動きと選手の紳士的な騎乗姿に魅了される人は多いでしょう。

ここでは馬場馬術の内容と採点方法を紹介します。

競技内容

長方形のアリーナ内で図形を描いたり、パッサージュ・ピアッフェといったステップを馬に踏ませ、その美しさと正確さを競う競技です。演技の内容が決められている「規定演技」と、選手が構成・選曲を行いオリジナルの内容を行う「自由演技」があり、フィギュアスケートに近いと言われています。

アリーナは20m×60mで周りには演技の目印となるマーカーが設置されています。選手はそのマーカーを確認しながら、正確に馬へ指示を出す必要があるとともに、鞭などは使わず指示を出すしぐさが見えないよう、小さな動きで馬に伝えスマートさを見せる必要があります。

採点方法

採点は複数の審判により行われます。運動ごとの点数と演技全体の点数の合計により、点数の高い選手から上位になります。

点数は0~10点で採点され、馬が乗りてに反抗的態度を見せたり舌を出すなどすると、減点になります。

障害馬術の競技内容と採点方法

アリーナ内の障害物を飛び越える、馬術の中でもよく知られる競技で、見たことがある人も多いでしょう。詳しく知らなくてもカッコ良さと選手と馬の凄さを感じるこの障害馬術の、内容と採点方法を紹介します。

競技内容

アリーナ内に設置された高さの違う複数の障害物を、決められた順番に飛びながらゴールを目指す競技です。障害馬術は正確さももちろん求められますが、どれだけ早くゴールすることができるかが求められるスピード競技です。

オリンピックにもなれば障害物の高さは、160cmの物も用意され難易度は高いと言えます。「標準競技」と「スピード&ハンディネス競技」の2種類あり、障害物を落下させたことに対し減点する標準競技と、障害物を落下させたことに対しタイム加算されるスピード&ハンディネスのように採点法の違いがあります。

オリンピックで採用されているのは標準競技です。

採点方法

標準競技では、障害物の落下・反抗・タイム超過など、減点対象項目がありゴールまでの間に減点が少ない人が上位になります。障害物の落下は落下するごとに4点減点、反抗は1回目4点減点、タイム超過は4秒ごとに1点減点です。

また反抗は1回目は減点ですが2回目はその時点で失権になり、落馬や順路を間違えた場合も失権とルールは大変厳しいです。同点の選手がいた場合は、障害物の数を減らし再度競うジャンプオフが行われます。

スピード&ハンディネスでは、障害物の落下など減点を走行タイムに加算し、最終的にタイムが早い人が上位になります。障害物の落下は落下ごとに4秒加算、反抗は2回目は失権、順路間違いや落馬はその場で失権です。いかに早く丁寧で正確に馬を動かせるかが重要になってきます。

総合馬術の競技内容と採点方法

馬術の中でも過酷な競技ともいえる総合馬術ですが、詳しい競技内容と採点方法を知っていますか?ここではオリンピックの種目の一つである総合馬術の競技内容と採点方法を紹介します。

競技内容

ホーストライアスロンとも呼ばれている総合馬術は、3日間かけて馬場馬術・クロスカントリー・障害馬術を行う、体力・精神力・コンディションの管理が求められる競技です。競技が行われる3日間は同じ馬で戦う必要があります。

競技スケジュールは、1日目は馬場馬術、2日目にクロスカントリー、3日目に障害馬術が行われます。3日目の障害馬術前には獣医師による診察があり、合格されなければ障害馬術への参加は認められません。そのためしっかりとしたケアをする必要があります。

総合馬術の中でも主となる種目は、クロスカントリーです。クロスカントリーは自然に近いコースに丸太や池・竹柵といった自然なものでできた障害物が設置されます。コースの長さは6㎞前後、障害物も30~40程ありハードな競技です。

採点方法

3種目全ての採点が減点方です。馬場馬術ではアリーナ内で決められた演技を行う規定演技をし、正確さや美しさを見られるとともに、調教度合いの確認とクロスカントリーに進めて大丈夫か審査されます。

クロスカントリーは定められた規定時間の内にゴールしなければなりません。減点項目は規定時間オーバーが1秒ごと0.4点減点、障害物の拒否で20点減点、同じ障害物の拒否で40点減点、3回目の拒否・落馬・転倒・制限時間超過はその場で失権です。

障害馬術ではアリーナ内の障害物を規定時間内に越えゴール必要があります。障害物の落下や拒否は4点減点、規定時間超過は1秒ごと0.4点減点、2回目の拒否や落馬転倒は失権です。

競技会に参加するには

馬術競技には誰でも参加ができるわけではありません。参加条件が設けられており、競技大会のレベルによって変わります。

公益社団法人 日本馬術連盟公認の大会に参加するために参加条件の1つとしてあげられるのが、公益社団法人 日本馬術連盟の認定資格である騎乗騎乗者資格A級もしくはB級の取得です。競技大会に参加するためには、認定資格である騎乗者資格が必須となります。

また国際競技会へ出場するためには、騎乗者資格A級の取得が必須です。

まとめ

いかがでしたか?馬術競技は数多くあり、オリンピックでも行われる競技です。

馬術競技は馬と人が人馬一体となり執り行う競技のため、紳士的かつ迫力のある競技であると言えるでしょう。人と馬共に戦う馬術に取り組む選手は、自分の管理だけでなく馬のケアや信頼関係を築くことも求められるため、難しさを感じる競技とも言えます。

また競技大会への参加は資格取得が必須のため、技術を磨きレベルを高めなくてはいけません。競技大会への参加を考えているのであれば、まずは資格取得を目指し努力しましょう。

 

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