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馬に懐かれる人ってどんな人?

馬に接していると、馬の方からすり寄ってくることがあります。すべての馬がそのようにフレンドリーではありませんが、できることならすべての馬が自分に懐いて欲しいと思うことはありませんか?

今回は基本的な馬の性格や、馬に懐かれる人の特徴などについてまとめました。

基本的な馬の性格

馬に懐かれる人ってどんな人?
まず始めに馬の性格についてですが、怖がりな馬がとても多いです。
音に敏感だったり、人の動きに驚いたり、風が吹いただけでびっくりしてしまうなど、色々なタイプの馬がいます。
なぜそのように怖がりな馬が多いのでしょうか?

それは、馬が草食動物だからです。

自然界において、馬は肉食動物に食べられる動物です。
天敵である動物から逃げて生き残るために、馬は速く走れるように進化してきました。しかし、天敵が近づいてくる気配や音を敏感に察知できなければ逃げることができません。
怖がるというのは、馬が天敵の気配に気付いて逃げるために必要なことだったのです。

馬によって怖がるポイントは様々ですから、よく乗る馬が怖がるポイントを是非把握してあげましょう。

人も馬も嫌なことを覚えてしまうと、好きなことと同じくらい忘れません。
馬は、常に状況の変化を把握できるようにアンテナを張っており、過去に嫌いなことや怖いことが起きたのと同じ状況であると判断すると逃げようとしたり、後肢で蹴ろうとするなどの反応をします。
これは馬が持つ防衛反応です。

馬が嫌がるようなことは極力しないように心がけましょう。
その上で馬が好きなことをしてあげると、徐々に警戒心を解いてくれます。
お手入れの際に気持ち良い場所を丁寧にブラッシングしてあげたり、大好きなおやつを与えたりしてみましょう。

馬は人に懐くの?

馬に懐かれる人ってどんな人?
結論から言ってしまうと、馬は人に懐きます。

馬はもともと群れの中で生活している動物であるため、社会性が高く、人の良きパートナーとして暮らしていくことができます。
人によって家畜化された馬は、人がいないと生きていくことができません。そのためお世話してくれる人にはとてもよく懐きます。

しかし、馬は犬や猫のようにすぐには懐きませんし、馬どうしのコミュニケーションの取り方は、人どうしのコミュニケーションの取り方とは異なります。
そのため、馬のことを理解する必要があります。

馬のコミュニケーションルールを学び、馬とって不快なことをしないように気を付けながら積極的にコミュニケーションを取っていきましょう。

懐かれる人と懐かれない人の違い

馬に懐かれる人ってどんな人?
それでは、馬に懐かれる人と懐かれない人との違いは何でしょうか?
それぞれについてまとめました。

馬に懐かれる人

ひとことで言うと、馬に懐かれる人は馬が信頼を寄せる人です。
嫌いなことや怖いことをしない、自分のことをよく分かってくれると馬に思われている人は懐かれます。
私たち人間と同じですね。

その他にも、以下のような振る舞いができる人が馬に懐かれる人といえるでしょう。

①落ち着いている
馬は騒がしいことや、急な動きを好みません。馬に好かれる人は、冷静に行動できる人が多いです。

馬が急にビクッとしたときには、静かに声をかけてあげましょう。急に近づくのではなく、少し距離を置いて馬が落ち着くのを待ってから、自分も落ち着いた状態で近づきます。馬のペースにあわせることができる人が馬にとって一緒にいて心地よい人、とも言えますね。

②優しい
馬は優しい人を好みます。怒ったり、暴力的な行動を取る人に対しては警戒します。
馬に対して思いやりを示すことは、馬に好かれるために重要です。

馬に近づくときは、手の甲を馬に嗅がせてあげ馬に安心感を与えましょう。また、馬に触れるときは、急に激しく触れることは避け、やさしく触れるようにしましょう。

③威圧感を与えない
馬はリーダーシップをとれる人に信頼感を覚えますが、威圧的な態度を嫌がります。
馬に指示を出すときには、自信を持って的確な指示を出しますが、馬を怖がらせるようなトーンや態度は避けましょう。

④規則正しいルーティンを提供する
馬は食事、運動、お世話などの日常のケアを規則正しく提供することで、安心感を持ちます。
毎日同じスケジュールや環境を維持し、突然の変化は避けるよう心がけます。接するときの言葉や態度も、いつも同じであるよう心がけます。

⑤馬の言葉を理解する
馬が出すサインやコミュニケーションを理解している人は、馬にとって信頼できる存在となります。
いつでも馬を観察し、何を伝えようとしているかを理解できる人は、馬にとって居心地が良い場所を提供でき、馬からも信頼されます。

⑥馬の好みを尊重する
馬の好みは様々です。食べ物、遊び、ケア方法など、馬の好みに合わせて接することが大切です。

⑦安全を重視する
馬との接触や乗馬の際には、安全対策を厳守することが大切です。
特に馬の安全を最優先に考え、馬を扱う際は適切な装備を用意して危険な状況を避けるよう心がけましょう。

馬に懐かれない人

では、懐かれない人にはどのような特徴があるのでしょうか?

ひとことで言ってしまえば、懐かれる人とは逆のことをする人です。
馬の嫌いなことや怖いことをする人、自分のことをよくわかってくれないと思う人には馬も懐きません。
その馬が嫌いなことや好きなことを把握して、まずは自分を敵ではない人間だと覚えてもらうことが信頼への第一歩です。

馬に懐かれない人の特徴を以下にまとめます。

①荒っぽい扱いをする
馬はとてもデリケートです。乱暴な扱いは、馬を傷つけたり怖がらせたりする可能性があります。怒ったような声をかけると、馬は不安になる場合があります。
馬に接するときには、優しさと注意が必要です。

②急かすような態度で接する
馬は急いで近づいたり、急に動いたりする様子には警戒心を抱きます。急かすような声や態度は馬を不安にさせる可能性があります。また、不安定な行動や突然の動きは馬を驚かせる可能性があります。

③強要する
馬に対して無理強いするような指示やコマンドを与えると、馬はストレスを感じる場合があります。

④無視や無関心
馬は社交性の高い動物です。人に無視されたり無関心な態度を取られると、不安になることがあります。

⑤経験不足
馬を適切に扱うためには知識と経験が必要です。
経験が乏しい場合、間違った行動を取る可能性があり、馬が人に対して不安を感じたり、指示を聞かなくなってしまう可能性があります。

まとめ

馬に懐かれる人ってどんな人?
いかがでしたでしょうか?
今回は、「馬に懐かれる人の特徴」についてまとめました。

相手の気持ちを考えずに行動する人は、人はもちろん馬にも好かれません。
まずは相手の気持ちを考えて、どんな性格の馬でもその馬の個性と捉えて対応することが重要です。

クラブの馬であれば一緒にいる時間も限られてしまうので、お互いを理解するにはある程度の期間が必要です。
焦らずに、一歩ずつ馬との関係性を築くことを心がけると良いですね。

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