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東京2020 東京オリンピックの日本馬術選手団 ナショナルチーム

ついに開催される東京オリンピック2020の馬術競技!今回は馬術競技に出場する日本代表ナショナルチームの選考方法やメンバー、相棒となる馬について紹介していきます。この記事を読めばオリンピック馬術をさらに楽しめること間違いなし!まだ興味を持っていない人も、内容が気になる方も、ぜひ最後まで読んでオリンピックでさらに盛り上がってくださいね!

東京2020 オリンピック馬術概要

馬術競技日程7/23(金)~8/7(土)
開催場所馬事公苑、海の森クロスカントリーコース
競技種目総合馬術(団体・個人)/馬場馬術(団体・個人)/障害馬術(団体・個人)
出場選手大岩 義明(総合馬術)
田中 利幸(総合馬術)
戸本 一真(総合馬術)
北原 広之(馬場馬術)
佐渡 一毅(馬場馬術)
林 伸伍(馬場馬術)
斎藤 功貴(障害馬術)
佐藤 英賢(障害馬術)
福島 大輔(障害馬術)
視聴方法グリーンチャンネル」のwebサイトで無料放送

東京2020 日本代表オリンピック選手の選考方法

馬術競技の選考方法は「障害馬術」「馬場馬術」「総合馬術」それぞれで異なり、内容は以下の通りです。
(日本馬術連盟の代表人馬選考基準から引用させていただきました)

障害馬術の選考方法

東京2020 東京オリンピックの日本馬術選手団 ナショナルチーム

(1)2019 年 4 ⽉ 1 ⽇から 2020 年 6 ⽉ 14 ⽇の期間に海外で開催される CSI3*以上の競技

会および強化合宿における競技成績、パフォーマンス、⾺の健康状態、選⼿の健康状態、

チームスピリットや振る舞いなどを総合的に評価する。

評価における着⽬点は以下の通りだが、これに限定するものではない。

・160cm クラスの競技において、障害間の歩数、スピード、踏み切り位置などを⾃在に

コントロールし、安定したコース⾛⾏ができているか

・特定のタイプの障害物に対して拒否反応を⽰していないか

(2)評価委員

・監督

・ジェネラルマネージャー

・シニアマネージャー

(3)選考期⽇

JOC への推薦締切⽇(6 ⽉中旬予定)あるいは輸出検疫準備締め切りのいずれか早い期

⽇に代表 3 ⼈⾺、リザーブ 1 ⼈⾺および補⽋ 1 ⼈⾺を選考する。

(4)その他

2020 年 6 ⽉ 1 ⽇時点で MES を満たす⼈⾺が3組に満たない場合は、個⼈戦のみに参

加することになる。この場合、MES を満たす⼈⾺が2組あっても、個⼈枠は1枠とな

るため、本選考基準に則り、最も成績の良い1⼈⾺を代表とする。

日本馬術連盟:障害馬術競技代表人馬選考基準

馬場馬術の選考方法

東京2020 東京オリンピックの日本馬術選手団 ナショナルチーム

選考方法

・選考対象競技の対象期間は 2020 年 1 月 1 日~5 月 24 日とする。

・CDI 内の MER 取得可能競技(コンソレーション競技不可)における FEI グラン

プリ馬場馬術競技の、各人馬の 3 回の競技成績の平均を比較し、上位 4 人馬を

代表候補として選考する。また、5 位を補欠人馬とする。同一選手が 2 頭以上の

馬で 4 位以内に入った場合は、成績下位の馬は当該選手の予備馬として扱い、次

点の人馬を代表候補に繰り上げる。

・代表候補 4 人馬を 2020 年 6 月 2 日~7 日に開催される CHIO アーヘン(ドイ

ツ)に派遣し、その成績をもとに考慮する。代表 3 人馬およびリザーブ 1 人馬

を決定する。

選考基準

各人馬の競技成績(3 競技の平均)は以下の競技の成績をカウントする。

(1)2020 年 4 月 1 日~5 月 24 日に出場した競技のうち、最終得点率が最も高

い 1 大会。

(2)2020 年 1 月 1 日~5 月 24 日に出場した競技のうち、最終得点率が高い 2

大会(上記(1)を除く)。

(3)3 競技の平均が同率だった場合は、上記(1)の最終得点率が高い人馬を上位

とする。それでもなお同率の場合は、評価委員が総合的に評価して選考する。

・代表3人馬およびリザーブ1人馬は、CHIO アーヘンにおける成績も考慮し、監

督が決定する。なお、チーム獣医師の診断等により、代表候補 4 人馬のいずれか

をアーヘンに派遣しないと監督が判断した場合は、当該人馬のアーヘン以外の成

績も考慮して代表人馬を決定する。

・2019 年 12 月 31 日時点で NOC 能力証明の要件(3 組の人馬が MES を満たし

ていること)を満たしていない場合、あるいは、2020 年 6 月 1 日時点で MES

を満たす人馬が3組に満たない場合、個人戦のみに参加することになる。この場

合、MES を満たす人馬が2組あっても、個人枠は1枠となるため、本選考基準に

則り、最も成績の良い1人馬を代表とする。

日本馬術連盟:馬場馬術競技代表人馬選考基準

総合馬術の選考方法

東京2020 東京オリンピックの日本馬術選手団 ナショナルチーム

選考方法

(1) MER 取得⼈⾺が 5 組以上いる場合は、3 名を代表選⼿として、次点の 1 名をリザーブ選⼿

として選出し、理事会に推薦する。発表は 6 ⽉中旬を予定している。

(2) 代表/リザーブ選⼿が複数の⾺で MER を満たしてしている場合は最⼤ 2 頭(全体で 8 頭以

内)を候補⾺とする。

(3) 補⽋選⼿/⾺匹の 1 選⼿ 1 頭を選考する。ここでいう補⽋選⼿とは、代表/リザーブ選⼿以

外の選⼿を指す。

(4) 会場地の厩舎に⼊厩させる⾺は、監督がシニアマネージャーとチーム獣医の助⾔により所定

の期⽇までに決定する。

(5) ⼤会に出場する最終的な 3 ⼈⾺については、出場宣⾔締め切りまでに選出する。東京⼤会の

ルールにより、競技開始後であってもリザーブ⼈⾺と交代する可能性がある。

選考基準

・選考の対象⼈⾺は、JEF が指定する強化競技会に少なくとも 1 回は参加すること。

・本基準公⽰⽇から 2020 年 6 ⽉ 14 ⽇までの指定強化競技会を含む競技会成績、競技会にお

けるパフォーマンス、⾺の健康状態、選⼿の健康状態、チームスピリットや振る舞いなどを

総合的に評価して⼈⾺を選考する。

日本馬術連盟:総合馬術競技代表人馬選考基準

東京2020 ナショナルチームのメンバーと馬

ここでは東京2020ナショナルチームのメンバーと馬について詳しく解説していきます。

大岩 義明(総合馬術)

生年月日1976/7/19
所属株式会社nittoh
タリヨランクルーズ

大岩選手と愛馬のタリヨランクルーズは2020年8月に行われたCCI4*-Lストシェゴム国際競技会で優勝を果たしています。

オリンピックを目前に控え、人馬ともに最終調整段階です。東京オリンピックでの活躍に期待大です!

田中 利幸(総合馬術)

生年月日1985/2/2
所属乗馬クラブクレイン
タルマダルー

中学3年生から乗馬を始めた田中選手はロンドンオリンピック、仁川アジア大会、トライオン瀬下馬術選手権と出場し、2020年のBarroca d Alva CCl4*-S(国際競技)個人1位を獲得しています。フランス生まれのタルマダルーとともにオリンピックに臨みます。

戸本 一真(総合馬術)

生年月日1983/6/5
所属日本中央競馬会
ヴィンシー

日本中央競馬会に所属する戸本選手は2018年に世界選手権団体4位のメンバーでした。現在は馬術大国イギリスに拠点を置いて活動を続け、技術を磨き続けています。安定感が課題のヴァンシーと共に東京オリンピックに向けてトレーニングを続けています。

北原 広之(馬場馬術)

生年月日1971/9/13
所属日本中央競馬会
ウラカン

馬術界の大ベテランであり最年長の北原選手は49歳で代表入りし、東京オリンピック日本代表選手団の中でも最年長です。長年の経験を活かし、オリンピックでもウラカンと共に戦います。

佐渡 一毅(馬場馬術)

生年月日1985/2/20
所属日本中央競馬会
ルードウィッヒ

2020年のアジア大会でも団体金メダルを獲得している佐渡選手は愛馬ルードウィッヒと共にオリンピック出場を決めています。オランダで修業を積みながらまだまだ力を伸ばし続けている選手です。

林 伸伍(馬場馬術)

生年月日1985/1/25
所属アイリッシュアラン乗馬学校
スコラリ4

2018年の世界選手権では日本人最高の46位という成績を残している林選手はオリンピック馬場馬術でも特に期待したい選手です。7月14日に選手村入りし、愛馬とともにコンディション調整に取り組んでいます。

斎藤 功貴(障害馬術)

生年月日1989/9/16
所属北総乗馬クラブ
チレンスキー

リオデジャネイロオリンピックでは補欠での出場でしたが、今大会では代表入りを果たしている斎藤選手。今回は7月2日にオランダで行われた競技会の結果が決定打となったようです。

佐藤 英賢(障害馬術)

生年月日1986/1/8
所属Paul Schockemoehle Pferdehaltung GmbH
サフィアデラック

佐藤選手の父は出場が叶わなかったモスクワオリンピックの代表でした。そんな父の思いも胸に、東京オリンピックに挑みます。2008年の北京オリンピックでは47位。今大会での活躍に期待です。

福島 大輔(障害馬術)

生年月日1977/9/20
所属STAR HORSES
チャニオン

高校時代は国体3連覇を果たすという伝説を持つ福島選手。2016年のリオデジャネイロオリンピックでも障害飛越代表として活躍しました。

まとめ

いかがだったでしょうか。馬術競技の中でも東京オリンピックで最も注目が集まっているのは「総合馬術」

日本の馬術エース大岩選手が率いる総合馬術は89年ぶりのメダルが大きく期待されています。オリンピック馬術はみどころがもりだくさん!ぜひ馬術を楽しんでくださいね!

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