【馬装の基本】腹帯の締め方をマスターしよう!

腹帯とは鞍をしっかりと固定するために必要なもの。ベルトのような腹帯を馬の体に巻くことで鞍が安定します。 乗馬をされる方ならご存じですね。他の馬具と比べると少し地味な存在に思えるかもしれませんが、馬に乗るには欠かせない重要アイテムのひとつです。
馬の体に直接触れるので腹帯を嫌がる馬もいますが、上手な締め方を習得すればパフォーマンス向上に繋がります。
というわけで、今回は腹帯について調べてみました。
腹帯の種類と選び方

腹帯にはいくつかの種類があります。自分がどのように馬に乗るか、目的や鞍によって適したものを選びましょう。
「馬場馬術」では、密なコンタクトをキープできるようにあおり革と託革が長くなっている馬場馬術用の鞍を使用します。これに合わせて馬場馬術で使用する腹帯は託革が長く、比較的短い作りのものが適しています。
「障害馬術」で使用する鞍は飛越する際に脚が前に出やすい構造で、 あおり革が短く、後橋(鞍の後ろの部分)が低くなっています。よって障害用の鞍は託革も短いため、腹帯は馬場馬術用のものより長く作られています。さらに馬が後肢を高く踏み切った際に体を傷つけることがないよう、腹部にスタッガードがついたものや調教用の装具を付けられるように腹帯の中央部や両サイドにリングのついているものも多くなっています。
また馬の肌はデリケートなので、合成繊維よりも高品質なレザーやウールなど天然素材のものを使用するのがおすすめ。両面に伸縮性を持つものであれば、運動時に胸部が開き、馬は呼吸しやすくなります。
理想的な締め方の手順

腹帯は締め方がゆるいと鞍がずれて怪我の危険が増してしまいます。また鞍がずれることで馬の体を傷つけてしまうことも。かといって強く締め過ぎると、腹帯の下にある心臓や肺、横隔膜を圧迫しますし、前肢の動きにも影響を与えます。また圧迫される不快感によって筋肉の柔軟性も低下するでしょう。
過剰に圧をかけず、鞍が安定するように締めるのが理想的。 鞍と騎手の重量が均一に分散されるように、馬の背中の形に合わせてみてください。短すぎず、長すぎず、ねじれることがないよう注意してくださいね。
最初の段階で上手に腹帯を締められたとしても、騎乗すると人の体重でゆるくなったり、運動後はさらにゆるくなることもあるため、準備運動を終えたら再度腹帯のチェックが必要になります。
ゆるむ分を見越して一気に締めようとすると馬が苦しくなってしまいますから、繋ぎ場で1度締め、乗る前にもう1度締め、乗ったところでもう1度締め…と、鞍と馬との馴染む具合を見ながら調節していきましょう。
チェックポイント

ちょうどよい締め具合かを確認するにはいくつかチェックポイントがあります。
馬と腹帯の間に手を入れて確かめる場合は、おなかの一番下の部分で確認してください。指1本入るくらいが目安。ここに隙間やゆるみがあればゆる過ぎだと判断してよいでしょう。
鞍をゆすって調べる場合は、鞍と皮膚の動きに着目します。鞍を動かした時に皮膚も一緒に動くようならきちんと密着している状態なので◎。
逆に騎乗後に託革(たっかく)のひとつ上の穴にギリギリで入れた場合、締めすぎている可能性があります。
これらを見極めて馬にとって負担がなく、かつ鞍も安定する締め方を模索していけるといいですね。
まとめ
腹帯について理解が進むと、改めて腹帯の締め方がいかに大切か実感しますね。まさに鞍の土台となるため、正しく締めることによって人馬の安全性が高まります。それと同時に馬が快適に動けるようになり、結果としてパフォーマンス向上に繋がります。体の使い方の習得とともに、装具の扱いも習得できれば、乗馬の上達にひと役買ってくれるでしょう。








