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【大人も楽しめる!】馬に関する絵本

【大人も楽しめる!】馬に関する絵本

「絵本」と聞くと、子どものための読み物というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、美しい絵と短い言葉でつづられる物語には、大人になったからこそ心に響くものがあります。

なかでも馬が登場する絵本には、人と馬との絆や馬の健気さ、命への思いやりなどが描かれた作品がたくさんあります。

今回は、馬好きの大人にもぜひ手に取ってほしい3冊をご紹介します。

「チャーリー、こっちだよ」

【大人も楽しめる!】馬に関する絵本
『チャーリー、こっちだよ』
キャレン・レヴィス 文/チャールズ・サントソ 絵/いわじょう よしひと 訳/BL出版

『チャーリー、こっちだよ』は、アメリカの動物保護施設で暮らしていた動物たちの実話をもとに描かれています。

舞台となるのは、心や体に傷を負った動物たちが安心して暮らす「だれでもぼくじょう」。そこに、片方の目がよく見えない馬のチャーリーがやってきます。一方、牧場には、ほかの動物たちから離れていつもひとりで過ごしているヤギのジャックがいました。

目が不自由なチャーリーを気にかけたジャックは、「チャーリー、こっちだよ」と声をかけ、道案内をするようになります。やがて2頭の間には温かな友情が芽生えていきます。

この作品で印象的なのは、助けられるのがチャーリーだけではないことです。チャーリーに寄り添うことで、それまで周囲とうまく関われなかったジャック自身にも変化が生まれていきます。

乗馬をしていると、馬に何かを「してあげている」つもりが、いつの間にかこちらが馬から元気や安らぎをもらっていた、と感じることがあります。そんな人と動物との関係にも重なる物語です。

優しい色合いの絵とともに、相手を思いやることや、誰かと支え合うことの温かさを静かに伝えてくれます。子どもはもちろん、大人にもおすすめしたい一冊です。

「くろうまブランキー」

【大人も楽しめる!】馬に関する絵本

『くろうまブランキー』
伊東 三郎 再話/堀内 誠一 画/福音館書店

『くろうまブランキー』は、フランスのフレネ学校の共同創作を原作とした、クリスマスの物語です。福音館書店から1967年に出版されました。

主人公は黒い馬のブランキー。小さなお百姓さんのもとで生まれ、長い年月を

懸命に働いてきました。しかし、裕福になった飼い主は年老いたブランキーを大切に扱ってくれません。

そんなブランキーの運命が変わるのが、あるクリスマスの日。倒れているブランキーを見つけたのは、なんとサンタクロースでした。サンタに助けられたブランキーは、空を駆けながらそりを引くことになります。

この絵本はクリスマスの物語ですが、大人になって読むと、年老いた馬と人間との関係についても考えさせられます。若く元気な頃だけではなく、長い間働いてきた馬の老後をどう考えるのか――。馬と関わる大人だからこそ、胸に迫るものがあるかもしれません。

一方で、サンタクロースと出会ってからのブランキーが、生き生きと空を駆ける姿には救いがあります。

馬の健気さ、長年働いてきた命への敬意、そして最後に訪れる安らぎ。読む年齢によって感じ方が変わるところも、この作品の魅力ではないでしょうか。

「はちみついろのうま」

【大人も楽しめる!】馬に関する絵本

『はちみついろのうま』
小風 さち 作/オリガ・ヤクトーヴィチ 絵/福音館書店

『はちみついろのうま』は、福音館書店から2001年に出版された、幻想的な物語です。

美しい髪を持つ娘が、隣村に住む若い鍛冶屋のために森へキノコと木いちごを採りに出かけるところから物語は始まります。

ところが娘は、いつの間にか魔物が住むといわれる場所へ足を踏み入れ、現れた鬼婆によって馬の姿に変えられてしまいます。馬小屋に閉じ込められた娘は、鍛冶屋にもう一度会うために知恵を働かせます。

こちらは、ほかの2作品とは雰囲気が大きく異なる幻想的な物語です。昔話のような世界や美しい風景が、淡く美しい色彩で描かれています。絵そのものをじっくり眺める楽しみがあるため、美しい絵本が好きな大人にもおすすめです。

そして何より目を引くのが、タイトルにもなっている「はちみついろのうま」という表現ではないでしょうか。
栗毛や鹿毛など、さまざまな毛色の馬を見慣れている人なら、「はちみついろ」と表現された馬をどのように描いているのか、それだけでもページを開いてみたくなります。

愛する人を思う気持ちと不思議な出来事が重なり合う、味わい深い一冊。
馬の物語としてだけでなく、美しい絵と幻想的な世界を味わう作品として、大人にも楽しんでほしい絵本です。

まとめ

【大人も楽しめる!】馬に関する絵本今回は、大人にもおすすめしたい馬に関する絵本を3冊ご紹介しました。

目の不自由な馬とヤギの友情、年老いても懸命に生きる黒馬、そして魔法によって馬に姿を変えられた娘――。同じ「馬の絵本」でも、描かれている世界は実にさまざまです。

乗馬をしている方なら、物語の中の馬の表情やしぐさに、いつも接している馬の姿を重ねることもあるでしょう。

たまには童心に返って絵本を開き、絵と言葉から馬の魅力を味わってみてはいかがでしょうか。

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